松屋銀座では、2026年1月3日(水)より、新春恒例の「招福袋(福袋)」が発売されます。松屋銀座開店100周年を迎えた記念イヤーの福袋は、単なる詰め合わせではなく、地域と密接に関わり、体験を楽しむことをコンセプトに企画されています。さて、どんな福袋があるのでしょうか、どんな想いで企画したのでしょうか、お話をうかがいました。
銀座で100周年。松屋がつむぐ福袋は「“わ”でつながる」がテーマ
松屋銀座の開店100周年のテーマ「つなぐ、つながる、つなげる」になぞらえ、一年間、さまざまな取り組みを行ってきました。節目の年を迎え、長年のご愛顧への感謝と、新たな100年に向けて臨む2026年の初売り福袋は、「“わ”でつながる福袋」がテーマ。2026年は令和「8」年。末広がりの数字の年であり、数字は2つの「輪」が組み合わさっています。そんな年だからこそ、「ワ」ンダフルな福袋がたくさん!

地域との取り組みから生まれたオリジナル商品や、街の魅力を味わえる内容、特別な体験ができる福袋など、3つのテーマで多彩に展開しています。「100」にちなんだ贅沢福袋や、物価高騰に対抗した生活応援福袋までバラエティー豊かです。
多くの福袋が、入社してまだ日の浅い若手社員チームが企画したもの。数カ月間の準備・検討期間を経て、去る2025年10月6日、「寄せ見」という社内プレゼンで発表。そこで受けたフィードバックを元に内容をブラッシュアップし、晴れて11月4日にリハーサル、そして11月5日、メディアに向けて内覧会を行いました。当日は、コスプレあり、被り物あり、寸劇ありの明るく楽しいひとときとなりました。


それでは、今回集まった福袋の中でも個性が光る3点の福袋を見てみましょう!
1:松屋銀座開店100周年記念 GINZA FROZEN GOURMET「銀座めぐり」福袋

最初の福袋は食品部から。松屋銀座では、高級冷凍食品シリーズ「GINZA FROZEN GOURMET」を販売しています。発売から3年、銀座の老舗や人気店のハイクオリティーな味わいを家庭でも気軽に楽しめると好評です。100周年を迎えた今年、その記念として、なんと、「GINZA FROZEN GOURMET」で展開する銀座の名店の冷凍食品10点と、同店のペアランチチケット10店舗がセットになった福袋を作りました。
「古くから伝統の味を受け継いできた老舗レストランの皆さまと、日頃の感謝の気持ちをお客さまにつなげたいという想いから企画しました」と話すのは「GINZA FROZEN GOURMET」担当の髙取未奈さん。企画にあたり、改めて銀座の街や文化に惹かれたと話します。

「お客さまに、銀座の街を実際に歩いていただき、改めてこの街の素晴らしさや、歴史・文化を体感いただきたいと思いました。また、各レストランのおもてなしの素晴らしさは、銀座の風土ならではの“格”があると思います。こういう体験をぜひ若い世代も含め、さまざまな方に知っていただきたい。このような形で銀座の魅力を伝えるということも、『つなぐ、つながる、つなげる』につながるのではないか、と思いました」

店舗選定も、和・洋・中・スイーツとさまざまなジャンルをバランスよく巡れるよう配慮したといいます。そのなかでも一番大変だったのが、各店との価格の交渉でした。
「この福袋は、銀座で出店されている各店さまにご参加いただかないと成り立ちません。そのため、1店舗ごと、直接おうかがいし、ご相談を重ねました。各店とも高いクオリティーとブランディングのもとで営業されているため、どのように“お得感”を出すかが難しく、交渉成立まで時間がかかりました。でも、松屋銀座が開店100周年を迎えたということもあり、ご理解いただくことができました」

内覧会当日は、今回の福袋の対象となる銀座の名店からオーナーやシェフが会場に駆けつけました。

銀座の“おいしさ”を実店舗で、そしてその余韻を家でも楽しめる大満足の福袋。合計約9万円相当のところ、3セット限定で5万円で販売。12月1日より、松屋ウェブサイトで事前抽選受付となり、当選者にはメールでお知らせします。
詳しくはこちらから
※2025年12月1日午前11時情報公開
2:和菓子で巡る「銀座界隈」福袋

続いては和菓子を通して銀座を堪能する福袋です。食品部・和洋菓子係で入社2年目の西戸久玲菜さんが先頭に立って企画しました。内容は、和菓子を“詰め合わせ”と“体験”で楽しむというもの。
まず詰め合わせには、創業400年を誇る老舗の〈萬年堂本店〉の「御目出糖」3個入り1箱と、今年で創業135周年、創業当時から銀座の地でのれんを掲げる〈銀座菊廼舎〉の「冨貴寄 ハート日和」、そして、著名人にも愛される〈ぎんざ空也〉の新ブランド〈空いろ〉から、どらやき「たいよう」と、クッキー生地でこしあんをはさんだ「つき」をセットにしました。また、〈萬年堂本店〉と〈銀座菊廼舎〉は、銀座本店で使用できるクーポンも付いています。


そこに加えるのは、2つの体験チケット。1つ目が〈清月堂本店〉で行われる和菓子づくり体験。春を感じさせる「水鳥」と、ひな祭りに合わせた「雛桃」の2種類の練り切りをつくります。2つ目は、銀座で茶房を構える〈HIGASHIYA GINZA〉で和のアフタヌーンティー「茶間食(さまじき)」が楽しめるというもの。通常、3種付くお茶のうち1種のみお好みのお茶をお選びいただくところ、特別に2種お好みのお茶をお選びいただき合計4種のお茶をお愉しみいただける特典付きです。

「松屋銀座開店100周年という記念の年に、銀座の銘菓の詰め合わせという発想は自然な流れでした。ただ、過去にも同様の企画があったため、どのように特別感を出すかという点でアイデアを練りました。そのなかで、バイヤーより清月堂さんの和菓子作り体験の情報を教えてもらいました。私も実際に、練り切りづくりを体験したことがあるのですが、作業中ずっと無心になることができて、とても集中できたんです。そのような私自身が楽しかったという経験もあり、ぜひお客さまにも体験していただきたいと思いました」と西戸さん。

内覧会では〈清月堂本店〉の工場長・堀内誠さんが練り切りづくりを実演。淡く色付けされた白あんがみるみるうちにかわいらしい練り切りに変化する様子は見ていても飽きません。


また今回、西戸さんが特に印象に残っている点として、〈HIGASHIYA GINZA〉に積極的に交渉を行ったことを挙げました。
「新しい和菓子の世界を楽しんでもらいたい、と思い、〈HIGASHIYA GINZA〉さんのご協力を切望しました。そのため自分で一から交渉に伺ったんです。直接お会いして、福袋のコンセプトや、企画に込めた想いなどをお話しさせていただきましたが、やはりお得感という点で壁がありまして。私たちも、先方にどのようなメリットが提示できるか、というところを深く考えました。その上で、『ぜひ松屋のお客さまに自分が良いと思うお店を知っていただきたい』と素直な気持ちをお伝えしたところ、共感いただき、ご協力いただいております」
お子さまから大人まで幅広い年齢層の方に楽しんでもらえる内容の福袋。販売価格は13,000円相当のところ、11,550円。限定10袋。1月3日より、地下1階和洋菓子売場での販売となります。
3:「観光の街」浅草×「おしゃれの街」銀座をつなげる福袋

最後はおしゃれをして、街を越えて、街を楽しむ福袋を。紳士雑貨・ドレスアップラウンジの福袋は、松屋こだわりのパターンオーダースーツを作る体験とともに、松屋が店舗を構える浅草と銀座を満喫する内容で、入社1年目・2年目のルーキー4人が担当しました。
まずは浅草。雷門の目の前に位置する〈ザ・ゲートホテル雷門〉で、特別コースのランチを楽しみます。目の前に広がる浅草の街並みを一望しながらの食事は、話題に事欠きません。お腹を満たしたら、〈えびす屋〉の人力車で浅草を周遊。当日、車夫と相談しながら浅草寺周辺等をめぐり、浅草を堪能できます。
そして銀座へ。松屋銀座5階〈アトリエメイド〉にて、こだわりのパターンオーダースーツ作りを体験。既成のスーツと異なり、プロが採寸することで、その人それぞれのサイズにピッタリと合ったスーツができあがります。また何十種類もの生地やボタンのサンプルからお好きなものを選べるといった、細部にまでこだわったスーツを作ることができます。女性には松屋銀座6階のヘアサロン〈アヴェダ〉にてヘアトリートメントとダウンスタイルブローの施術体験と、自宅で使えるヘアケアセットをプレゼント。
夜は銀座でのディナーを。松屋銀座8階の〈すし田 乾山〉にて、落ち着いた雰囲気のなか、カウンター席で、本格江戸前寿司のほか、小鉢などを組み合わせた特別コースに舌鼓。最後は少しお酒を嗜むためにホテル〈ハイアット セントリック 銀座 東京〉のバーへ。オリジナルカクテルが楽しめます。ゆっくりと飲みながら、日中の浅草観光や、パターンスーツのオーダー体験、大人の街・銀座の味わいと、一日を振り返る。最後まで浅草と銀座を満喫できる内容です。


企画の発案について、入社1年目の東條亮太郎さんはこう語ります。「やはりオーダースーツを皆さまに作っていただきたいという想いから考えました。そして今回の福袋のテーマ「わ」を考えたとき、銀座と浅草、それぞれで店舗を構える松屋なので、この二つの街をつなげ、両方の街の魅力を楽しんでいただきたいなと」。
入社2年目の池田満智夫さんからは「銀座は、おしゃれで品格のある街という印象があると思います。そういう風土なので、せっかくならスーツを“仕立てる”という体験にも魅力があると思いました」というコメントも。


企画を進める中で大変だった点として、東條さんは店や体験の選定を挙げました。「何がお客さまにとって一番良い福袋になるかを考えるうえで、どこで何をするか、という選定が何より大変でした。たくさんある候補の中から、自分たちのコンセプトとぴったり合うところを考えるのが難しかったです。上司や他の部署の方々にヒヤリングをしたり、関係先を紹介してもらったり、さまざまなご協力をしていただきました」
入社2年目の松崎香子さんは、この福袋を通して、「浅草と銀座、どちらにもゆかりがある方はそんなにいらっしゃらないと思います。例えば、銀座にいらっしゃる方は浅草にはなかなか行かない。逆もしかりですが、そういった方に両方の街の魅力を知っていただき、『今まではあまり銀座には行かなかったけれど、また行きたくなりました』という風に思っていただけたらうれしいです」と、抱負を聞かせてくれました。

販売価格は11万円。限定2点です。なおプラン実施日は、2025年2月8日(日)と22日(日)で予定しています。
今年、松屋銀座で発売される企画福袋は全部で15種類。そのどれもが魅力的で、個性の光るものでした。2026年、松屋銀座は101年目。新たなスタートを切るのに、ぴったりの福袋ばかりです! ぜひ、体感してみてくださいね。






~松屋銀座 開店100周年記念~ 松屋の招福袋

1. 松屋銀座開店100周年記念 GINZA FROZEN GOURMET 「銀座めぐり」福袋
- 販売方法: 事前抽選制、2026年1月3日(土)お渡し
- 応募受付日時: 12月1日(月)午前11時〜12月20日(土)
- 応募受付場所: こちらから (https://matsuya.resv.jp/)
- 当選発表: ご当選のお客様にのみ、12月22日(月)ごろにメールにてご連絡
- お渡し場所: 地下2階 GINZA FROZEN GOURMET
- 販売点数: 5点限り ※お一人様1点限り
2. 和菓子で巡る「銀座界隈」福袋
- 販売方法: 2026年1月3日(土)店頭販売
- 販売場所: 地下1階上りエスカレーター横(銀座四丁目側)
- 販売点数: 10点限り(先着順)※お一人様1点限り
3. 「観光の街」浅草 × 「おしゃれな街」銀座を繋げる福袋
- 販売方法: 2026年1月3日(土)店頭販売
- 販売場所: 5階 紳士雑貨・ドレスアップラウンジ
- 販売点数: 2点限り(先着順)※お一人様1点限り
その他の福袋
- 詳細は「松屋ウェブサイト」にて、12月1日(月)午前11時情報公開予定です。
- 松屋オンラインストア「2026 松屋の招福袋」: 販売12月23日(火)まで
うらがわ 編集後記
どの福袋を担当した若手社員も一様に「100周年の記念イヤーの福袋に携われたことは、自分のなかでとても大きな経験となった」と話していたことが印象的です。そして「松屋銀座が地域に根差し、地域の人びととのつながりを大切に商売をしてきたことがとてもよくわかった」とも。100年の歩みの先にある“これからの松屋銀座”を感じることができました。
PHOTO/NORIKO YONEYAMA TEXT/CHIHIRO BETCHAKU
















