2025年10月29日(水)から11月11日(火)まで、松屋銀座開店100周年記念イベント「松縁祭(しょうえんさい)」が開催されました。初日は、今年「東をどり」公演が100回目を迎えた新橋芸者の皆様による踊りの披露や、シャンパーニュのふるまいが行われ、伝統と祝祭が重なり合う華やかな幕開けに。館内では、〈パイパー・エドシック〉のシャンパーニュバーをはじめ、限定ショップや記念グッズなど、多彩な企画が登場。100周年を祝う高揚感に包まれた「松縁祭」初日の様子をお届けします。

芸者衆の踊りとシャンパーニュで艶やかに幕開け

2025年10月29日午前11時過ぎ。開店直後の松屋銀座・正面入り口前で、開店100周年を記念した秋の特別企画「松縁祭」が幕を開けました。お客様や地域、取引先との“ご縁”に感謝し、そのつながりを未来へとつないでいくという想いを込めた催しで、5月の「開店100周年アニバーサリーウィーク」に続く100周年イヤーのメイン企画です。

>>2025年5月1日「松屋銀座 開店100周年記念セレモニー」をレポート!

石脇本店長の挨拶に続いて、舞台は新橋芸者の皆様へ。今年で100回目の節目を迎えた、新橋芸者による伝統舞踊です。しなやかな三味線や唄にあわせて、扇を使った流麗な踊りを披露。100年の歴史をもつ百貨店と、100回目を迎える芸の世界──ふたつの伝統が交差する瞬間に、人々の視線が釘付けとなりました。

踊りが終わると、正面入り口左側では、先着のお客様に向けて、シャンパーニュ〈パイパー・エドシック〉の振る舞いを開始。新橋芸者の皆様が、シャンパーニュをお客さまに1杯ずつ手渡す役をつとめ、銀座の街角に優雅な光景が広がります。

一方、正面入り口付近では、〈資生堂パーラー〉による缶入り金平糖、そして100周年を記念して制作された「GINZA CELEBRATION CARD」などを配布。祝祭の高揚感とともに賑わいを見せていました。

シャンパーニュバー、限定コッペパン、テキスタイルフェアも!館内を盛り上げた「松縁祭」企画の数々

「松縁祭」の期間中、館内では限定ショップや記念アイテムなど、100周年を祝う多彩な催しが展開されました。

まずは、1階スペース・オブ・ギンザに登場した〈パイパー・エドシック〉ポップアップストア。

マリリン・モンローが愛した映画界とも縁深い老舗メゾンの世界観を体感できるポップアップストアでは、松屋銀座の開店100周年を記念に作られた「PIPER-HEIDSIECK Essentiel By MATSUYA GINZA」を数量限定販売。また併設のシャンパーニュバーでは〈パイパー・エドシック〉をはじめとする有名メゾンのシャンパーニュをグラス1杯からお楽しみいただきました。

>>フランスの名門メゾンとコラボレーションした松屋銀座だけのシャンパーニュ

4階イベントスペースでは、3階から7階で33,000円以上購入した松屋の各種カード会員の方を対象に「神経衰弱ゲーム」を開催。カードのペアを当てると、約3,900票の投票で選ばれた「みんなの!松屋銀座大賞」グランプリ商品、<ミルフィユ メゾン フランセ>のミルフィユ スペシャリテ(4個入)をプレゼント。買い物の合間に立ち寄り、クルーと会話を楽しみながら参加するお客さまの姿も見られました。

>>「みんなの!松屋銀座大賞」グランプリ

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8階特設会場では、松屋銀座オリジナルトレーディングカード「GINZA CELEBRATION CARD」の企画を実施。5枚集めるとガチャに参加でき、銀座ゆかりの記念アイテムを贈呈。さらにホログラム仕様のカードが出た方には、松屋銀座オリジナルのマスキングテープも用意されていました。

同じく8階では、松屋銀座開店100周年企画として「つなぐ・つながる・つなげる 子どもたちの未来絵画展」を開催。銀座にゆかりのある小学生が描いた「未来の銀座」をテーマにした作品が展示。「子どもの発想力って、豊かですごい」という会話が飛び交っていました。

>>小学生たちが銀座の未来を描く!『未来絵画展』審査会をレポート

続いては、7階おりふしギャラリーの特設コーナー「〈嘉多加古〉ちょっと一福~Shall we have some tea?~」。選び抜かれ、長く愛されてきたアンティークの器を中心に扱う嘉多加古が、テーブルコーディネーター・大石育子さんによる“ティータイム”の演出とともに紹介。

同フロアでは、定番樹種ではない欅を使った〈HIROSHIMA〉アームチェアの展示現品特別販売や、〈能作〉×松屋銀座100周年記念アイテム「時計 ‒オーブ‒ 青螺鈿」なども。

3階に行くと、「テキスタイルフェア」がお出迎え。初日は〈マンナイン〉、〈ミントデザインズ〉の2ブランドを中心に、個性あふれるアイテムがずらりと並んでいました。〈マンナイン〉では、松屋銀座開店100周年を記念した限定テキスタイルを使用した商品もお目見え。

>>見ているだけで笑顔になる、mannine〈マンナイン〉が描く特別なテキスタイル

5月の「開店100周年アニバーサリーウィーク」で話題となった「MATSUYA GINZA Souvenir Store(スーベニア)」のポップアップが今回も登場。秋の新作は、100年の歴史を“積み木”に見立てたデザインや、「MATSUYA GINZA」のタイポグラフィー柄の新作アイテム、さらに開店当時のロゴを復刻した「松屋呉服店」デザインのTシャツなどが並びました。

>>お客様・スタッフの声も反映した、“スーベニア”、秋の新デザイン制作ストーリー

地下1階では、前回大好評だった〈銀座木村家〉×銀座の名店による限定コッペパンが復活。〈銀座木村家〉の酒種コッペパンをベースに、〈銀座・和光〉の生チョコレートクリーム(今回初登場)や、〈銀座みかわや〉かにクロケット、〈ローマイヤ〉トリュフ香るローストビーフなど、老舗との多彩なコラボが並びました。初日は開店すぐに長蛇の列。今回も変わらぬ人気ぶりでした。

館内を歩くだけでも次々と企画に出会え、ちょっとした“お祭り”気分に。限定グッズや遊び心ある仕掛けを通して、100年の歴史を感じながらも、これからの松屋銀座への期待がふくらむ1日でした。

秋以降も、松屋銀座では100周年を彩る多彩な催しがまだまだ開催されます。
今後の情報もどうぞお見逃しなく!
https://ginza100th-matsuya.com/tag/event/

PHOTO/AYUMI OSAKI TEXT/AYANO SAKAMOTO