松屋銀座では、売場はもちろん、そのバックヤードにもたくさんの方が働いています。「知らなかったぞ松屋のうらがわ」第2回は、2024年に新しく設定された「松屋らしさアワード」の連続受賞者である、羽田健一さんをクローズアップ。法務課で活躍する彼が、日々心がけている3つのこととは?

「松屋らしさアワード」受賞者/羽田健一さん

いつも機嫌よく、感謝の気持ちを忘れずに

松屋らしさアワードとは?

近年、世の中がめまぐるしく変わっていく中、松屋も時代に合わせて変化してきました。でも100年以上続く企業として、変わってはいけないものがある、それこそが“松屋らしさ”なのでは?と考え、各部門から選出された推進リーダーで運営される 「松屋らしさ推進委員会」を発足しました。
創業の精神に則った「松屋人心得」にある5つのワード“誠実” “謙虚” “真剣” “勤勉” “挑戦と創造”を基に、あるべき姿を明確にしていく活動をしています。

その中で、松屋で働く全てのクルー(松屋社員、グループ会社社員、お取引先など)を対象に、“松屋らしさ”を体現している人を讃える「松屋らしさアワード」を設定しました。3カ月タームで推薦を募り、推進委員会による投票・ディスカッションを経て表彰しています。第1回は2024年11月、第2回は2025年2月に開催されました。
表彰者は、社内報でお知らせしたり、誰もが目にする社員食堂の横の壁に掲げたりして共有しています。
(構造改革推進委員会 担当部長 堀江孝志さん)

株式会社松屋 総務部 法務課
羽田 健一さん

2009年松屋に新卒入社。9年間各売場を経験した後、総務部法務課に配属されてから7年と、松屋一筋16年。法務課として主にバイヤーが獲得してきた取引先との契約業務を月に15~20本担当。現在唯一の、第1回と第2回の連続個人受賞。

<推薦コメント>
新規取引先との契約書作成等について、専門的な知識からアドバイスをいただくだけでなく、こちらの状況や困りごとを丁寧にヒアリングしていただくことで問題点を確実に見つけ出してくれます。常に相手の立場に立った一歩踏み込んだ丁寧な対応は松屋らしさを体現していると思います。

羽田さん インタビュー

───法務に7年と今はすっかりベテランですが、売場から総務部への異動は意外だったのでは?

「そうなんです。法学部を出ているわけでもないのに、法務課でびっくりしたけれど、やってみたら性に合っていたようです。契約書って本当に文字量が多いのですが、あまり苦にならなくて。バイヤーと取引先の希望を聞きながら、できる限りコミュニケーションを取ってベストな道を探すところにやりがいを感じています」

───そのコミュニケーションが評価されているようですが、普段心がけていることはありますか?

「1つは、機嫌よくしていること。今は相談を受ける立場の業務が8割以上で、基本的には他部署からの相談となるので、話しかけられやすい雰囲気を作っておかないと。基本窓口は自分一人なので、特に機嫌よくいることを大切にしています。

2つめは、法務課としての正しさだけを伝えるのではなく、バイヤー、取引先の声を拾って考えること。法務課としての正しさだけを伝えても、現場は先に進まないこともあるので、会社としてどうするのがベストかを探ります。

3つめは、相談してくれてありがとうという気持ちを常に持つこと。相談してくれる人が、教えを請うみたいな感じになりがちなところをフラットにする。法務の方が『ありがとうという数で勝つ』という気持ちを、自己満足にならないように、心の中に持っています」

───2回連続受賞ということで、モチベーションにつながりましたか?

「はい。実は、バイヤーが熱い気持ちで取引開始まで持ってきているけれど、反省の念を込めて言うと、契約した先のことは関われていないし、あまりわかっていないんです。だけど、こういう形で推薦してくれて、結果受賞したことは、きちんと役に立っていたんだと思えて、自信になりました。
特に『一緒に働いてみたいと思う方です』というコメントがあって、とても嬉しかったです。そして上司にとても感謝をしていますし、受賞も部長や課長の直接のご指導と総務部のメンバーのサポートのおかげだと思っています」

───羽田さんが考える「松屋らしさ」とは?

「親切丁寧という標語があるのですが、その通りです。人の良さや優しさは、間違いなく社風としてあるのではないかと思います。店頭にいた頃は『松屋さんだから』という言葉をよくいただき、信頼を100年間積み重ねていることを感じます。また、ショップのクルーも『松屋さんは働きやすい、みんな優しい』と言ってくれることが多かったですね」

───松屋らしさと羽田さんらしさ、リンクするところはありますか?

「自分の思考や性格と社風が合っているんです。私がこの会社に入るのを決めたのも、当時の採用担当が素敵で、バツグンに相性が良かったから。人の良さで決めた会社でしたが、実際入ってみてもその通り人が良かった。そういう社風もカラーに合った人を採用し続けているからでしょうね。
松屋には『松屋人心得』がありますが、法務としても、こうありたいという姿を自分たちの言葉で言語化し、その方針に沿って日々行動しています」

───今年、松屋100周年を迎えるに当たって思うところはありますか?

「松屋は本当にいい会社。100周年を機に、そのことを再確認して喜ぶことができる人が多いのではないかと思います。まだまだできていないこともあるけど、それはもっともっとよくなるための伸びしろかなと思っています」

うらがわ 編集後記

松屋を愛し、松屋に愛される男、それが羽田さん。そして、常に相手のことを考える気持ちに頭が下がる思いです。特に3つの心がけは、仕事をする際はもちろん人と接する上で、誰もが心がけるべきところだと染み入りました。勉強になりました。

PHOTO/YUKO CHIBA TEXT/YUKO MUKAI