BBQを楽しめる毎年恒例の「美しくなるビアガーデン」が、松屋銀座屋上にて開催中。100周年のアニバーサリーイヤーである今年は、さらにパワーアップしているとのこと。フードはどんな感じ? ドリンクのラインナップは? さあ、いったいどんな内容になっているのでしょうか。2025年5月20日(火)のプレオープンの日にさっそく体験してきました。その様子をレポートします。
前菜からBBQまで、盛りだくさんなスタンダードコースを体験!
松屋銀座の屋上へ上がり、奥へ進むと、まるでリゾート地のカフェに来たような明るい開放感。ここが「美しくなるビアガーデン」です。白を基調にアースカラーでまとめられたインテリアは、グリーンがあしらわれていて、ナチュラルで洗練された印象。ソファ席もあり、ゆったり広々とくつろげる雰囲気です。

今回は、2時間制の「スタンダードコース」を体験しました。BBQにオリジナルカクテルをはじめとしたアルコール各種や、ノンアルコールカクテルなどの飲み放題(90分)が付いたプランです。「スタンダード」とうたいつつも、美と健康を意識して趣向を凝らしたボリュームたっぷりの内容です。
※写真はすべて4人分です


まずは前菜「生ハムとオリーブのマリネ ピコスを添えて」。「ピコス」とは、スペイン料理のひとつでクラッカーのような乾パンのこと。ポリポリとそのまま食べるのはもちろん、生ハムを巻いて食べてもおいしかったです。

たっぷりのサラダは、「ミックスベリーとナッツのサラダ シトラスオニオンドレッシング」。グリーンリーフをはじめ、ケール、ナッツ、クスクス、ミックスビーンズ、ミックスベリー、グレープフルーツといった「美しくなる」食材が豊富に盛り込まれています。プチプチ、カリカリ、サクサクと、さまざまな食感が楽しく、レモンが入ったシトラスオニオンドレッシングでさっぱりといただけるので、BBQの口直しにもぴったりでした。

そして、3段スタンドに盛られて登場したのは、「BBQ盛り合わせ」! 最上段と二段目には、サーロインステーキ、国産豚モモ肉、国産若鶏モモ肉、粗挽きウィンナー、チョリソーが。その下の段にはアスパラやズッキーニ、パプリカ、長芋など11種類の野菜が盛り合わせになっています。精肉(お肉類)は、主に地下1階、地下2階でお取り扱いのものを使用しているので、鮮度と品質はお墨付き。

BBQのタレは、こってり濃厚な「ガーリック醤油タレ」と、さっぱりさわやかな「柑橘おろしタレ」の2種類。お好みでブレンドして、味変しながら飽きずに食べることができます。

メインとなるのは、サーロインステーキのかたまり肉!こちらは包み焼きにして調理します。説明書の手順通りにすれば、誰でも簡単に、いちばんおいしい状態に焼けるのがうれしいですね。全面に焼き色を付けたら、ミニトマトとブロッコリーとともに耐熱フィルムに包み、鉄板の熱でじっくりと火を通していきます。



できあがったステーキを切り分けて食べてみると、外側はカリッと中はとってもやわらかくジューシー! ローズマリーの香りとミニトマトのほのかな酸味もお肉に移って、噛むほどに口いっぱいに広がる旨味。ただ鉄板で食材を焼いて食べるだけでなく、こういうインスタレーション的メニューが入ることでイベント感が高まり、テーブルが盛り上がります。
BBQのシメは、インドネシアのナシゴレンをイメージしたという「スパイシー焼きおにぎり」。鉄板で焼くことで、エスニックなスパイスの味わいが立ってきます。この時点ですでに十分満足していたのですが、ほどよい辛みが食欲をそそり、ペロリと完食できました。

このフードメニューを開発したシェフに話を聞くと、「例年そうですが、今年もかなり質の高いBBQになっています。100周年にちなんで、包み焼きにするサーロインステーキは1人あたり100グラムにしました。ラプサンスーチョンという中国紅茶と、カカオニブ、米麴でマリネして、肉の旨味を引き立てつつ、奥行きのある味わいに仕上げています」とのこと。メニューの開発期間は約半年。昨年の12月から試行錯誤して生み出したそうです。
100周年ならではのオリジナルドリンク、ほかのプランもチェック
松屋銀座100周年を記念して「銀座らしい気品と華やかさ」をテーマに熟練のバーテンダーが開発したというオリジナルカクテルとモクテル(ノンアルコールカクテル)もいただきました。

銀座で養蜂している「銀座はちみつ」を使ったフォションティーリキュールの「銀ばちセイロンティーモスコミュール」、エルダーフラワーのエレガントな香りと金木犀シロップの優雅な風味にミントの清涼感がアクセントになった「フローラルモヒート」、ヒノキの香りを閉じ込めたウイスキーにソーダを合わせた「檜のハイボール」、「クエルボ」というテキーラをベースにライムとグレープフルーツのフレッシュさを生かした「スカイパローマ」。
ノンアルコールのオリジナルモクテルは、パッションフルーツの華やかな甘みとグレープフルーツのほろ苦さに、クランベリーの酸味がアクセントになった「パッションブリーズ」とパイナップルのトロピカルな味わいにライムのさわやかさが加わった「パイナップル&トニック」の2種類。
カクテルもモクテルも、それぞれに個性がしっかりありながら口当たりがやさしく、お酒が苦手な人でも飲みやすいと思いました。もちろんお料理との相性もバッチリ! カラフルできれいなビジュアルに気持ちが上がります。さらに、プラス1,100円で、松屋銀座100周年を記念してデザインされたクラフトビールが飲み放題に。華やかな香りと心地よい苦みが特徴の「West Coast IPA」は、白ぶどうや洋梨、柑橘を連想するフルーティーさに、ほのかに草のようなニュアンスが重なった味わいです。


プランはほかにも、サーロインステーキのお肉が松阪牛にグレードアップする「プレミアム和牛プラン」。ビアガーデン限定100周年記念オリジナルトートバッグ付きで、お肉全体のグレードアップに加えて、クラフトビールとシャンパンも飲み放題、3時間制でゆっくりと楽しめる「ラグジュアリープラン」があります。
「美しくなるビアガーデン」プラン一覧
⚫︎スタンダードプラン(お席2時間制)
料金(おひとり様) 6月・9月 6,600円/7月・8月 7,700円
クラフトビール飲み放題+1,100円
⚫︎プレミアム和牛プラン(お席2時間制)
料金(おひとり様) 6月・9月 11,000円 /7月・8月 12,000円
クラフトビール飲み放題+1,000円
※4日前までのご予約限定
⚫︎ラグジュアリープラン(お席3時間制)
料金(おひとり様) 18,000円
※4日前までのご予約限定
家族と、友人と、同僚と、女子会、会社の打ち上げなど、さまざまなシチュエーションで使い勝手がよく、何度も訪れたくなるビアガーデンという印象でした。最終予約受付が夜の午後8時、10時まで営業しているので、仕事帰りに立ち寄れるのもうれしいところ。銀座の中にいながら、都会の喧騒からちょっぴり離れられる空間。これからの季節、解放感のある空の下で風を感じながら、おいしく楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
美しくなるビアガーデン

会期:2025年5月21日(水)ー9月30日(火) ※荒天時休業
会場:松屋銀座屋上テラス
平日:午後5時ー午後10時(最終予約受付 午後8時)
土曜・祝日:午後3時ー午後10時(最終予約受付 午後8時)
日曜・連休最終日:午後3時ー午後9時30分(最終予約受付 午後7時30分)
PHOTO/AYUMI OOSAKI TEXT/AKIKO ICHIKAWA