年始の挨拶や新年の訪問など、人と会うシーンが続く1月。「何を持っていこう?」と、手土産選びに悩む人も少なくありません。これまで1万種類以上の和洋菓子を食べ歩き、近著として『お菓子の手みやげ帖』を刊行。さらに、プライベートでも松屋銀座を頻繁に訪れるというスイーツ芸人・スイーツなかのさんに、松屋銀座で選ぶべき手土産スイーツを教えてもらいました。

NAVIGATOR

スイーツなかのさん

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、芸人の道へ進み、子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強。特注のパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を1万種類以上食べ歩き、その確かな知識で多数メディアに出演。百貨店で催事をプロデュース、地域プロモーションや商品開発、コンクールの審査員を務めるなど、幅広い分野で活躍中。2025年11月には初の著書『お菓子の手みやげ帖』を出版。

“楽しくて、面白くて、勉強にもなる”松屋銀座の和洋菓子売場

プライベートでも松屋銀座の和洋菓子売場によく足を運ぶというスイーツなかのさん。多いときで、週3回訪れたこともあるそう。「売場を歩いていると、純粋に楽しい。面白いし、勉強にもなります」と語りながら、まず魅力として挙げたのが“職人気質を感じるブランドが多い”という点です。

「地域に根差した個人店が入っていたり、作り手の顔が見える“クラフト感”のあるブランドが多かったりするのは松屋ならではだと思います。出店してもらうために、バイヤーさんが断られても何度も足を運び、口説き落としたというエピソードをいろいろなところで耳にします(笑)。ポップアップショップを見ていても、僕の知らないお店がたくさん出店してるんです。アンテナの張り方にも独自の視点があるのかなって。僕にとっては、“松屋だからこそ出合えるお菓子”があるところが、通う楽しみのひとつです」

もうひとつ、スイーツなかのさんが魅力に感じているのが、売場全体に流れる温かな空気感です。

「百貨店と聞くと、敷居が高い印象を持つ人も多いと思いますが、松屋は少しだけ違います。もちろん高級感はありつつも、店員さんと話していても親近感がある。特別だけれど、日常からきちんと地続きな感じがあるんです。かしこまりすぎず、程よいバランス感覚が取れているので、手土産を選ぶときも、かなり頼りにしています」

【実食レポも】スイーツなかのさんが松屋銀座で選んだ手土産5つ

数ある選択肢の中から、今回選んでもらった手土産スイーツ5選。「ものすごく悩みました」というスイーツなかのさんですが、セレクトでこだわったのは「松屋銀座で選びたくなる理由」。その結果、限定商品など、“松屋銀座らしさ”が溢れるラインナップが完成しました。

(1)【松屋銀座限定】<ミルフィユ メゾン フランセ>銀座アヴニュ

「ミルフィユ専門店<ミルフィユ メゾン フランセ>は、松屋銀座の1店舗だけというプレミアム感がポイント。きっと、手土産で贈った場合、初めてもらう人も多いのではないでしょうか。ジュエリーボックスのようなパッケージの高級感はさることながら、個包装一つひとつがしっかりしていて、シェアしても“高級感”はそのまま。そして今回選んだ『銀座アヴニュ』は、松屋銀座開店100周年を記念した数量限定商品。ラムレーズン入りで、定番の『ミルフィユ スペシャリテ』と比べると、甘さはひかえめで少し大人っぽい味わいです。

ミルフィーユのザクザクとした食感とのバランスが、より満足感を高めます。親しい友人やご家族に、ゆっくり味わってもらいたいお菓子ですね」(以下、スイーツなかのさん)
※フランス産小麦のパイ生地使用

(2)【松屋銀座限定】<塩瀬総本家> 銀座の星 5個入(箱入り)

「和菓子が好きな人には、間違いなく喜ばれますね。通な人にも自信を持って渡せると思います。<塩瀬総本家>は、室町時代から続く御菓子司で、“あんこ入り饅頭の元祖”ともいわれているほど、由緒あるブランドです。名前は知っているけど、食べたことがない人が意外と多く、手土産にすると印象に残りやすいですね。

なかでも、今回選んだ『銀座の星』は、名物の塩瀬饅頭をベースにした松屋銀座限定品。<塩瀬総本家>の中でも、こしあん・つぶあん・白あんの三色を一度に楽しめるセットは多くなく、レア感も十分です。生地には皮を手で剥き、すりおろした大和芋を使っていて、しっとりとした食感と香りが印象的。あんこはなめらかで、特にこしあんは僕の中ではダントツです。サイズ感もちょうどよく、金箔付きなのでお祝い事にもぴったりですね」

(3)【松屋銀座限定】<富士見堂> 銀座はちみつの粒々せんべい

「<富士見堂>は、精米から袋詰めまで、職人さんが丁寧に向き合っているお煎餅屋さんです。僕が特に好きなのは、その手作り感と、お米の旨みをたくさん感じられるところ。そんな大好きなお煎餅屋さんと、松屋銀座のオリジナル商品でもある『銀座はちみつ』を使った限定商品が、この『銀座はちみつの粒々せんべい』です。イチ富士見堂ファン、イチ松屋銀座ファンとしては、たまらないコラボレーションですね(笑)。

味わいは、ちょっと洋風なテイストでありながら、和菓子としての“和”の味ともいいバランス。特にハチミツとバターの“甘じょっぱさ”がクセになる感じです。おすすめのシーンはカジュアルな場。量や価格的にも手軽に持っていけると思いますし、お酒好きな方への気軽なギフトにもぴったりです」

(4)<菓子工房ルスルス> ネオン缶

「“素朴で、何度も買いたくなる”というのが、僕の<菓子工房ルスルス> のイメージです。複雑じゃないけれど、洗練されている味わいで、見た目にも美しさがある。浅草に本店があり、店そのものの佇まいもとても素敵で、昔から好きなお店のひとつです。包装紙には、お店で育てているびわの木が描かれていて、細部まで丁寧につくられた世界観にも惹かれます。

このネオン缶は、種類が豊富に入っていて、一度にいろいろな味を楽しめる満足感が魅力。単品ではあまり見かけない、缶ならではのクッキーが多いのもポイントです。サイズはやや大きめなので、自宅に招かれた際の手土産にいいと思います。浅草まで足を運ぶのも楽しいですが、銀座で手に入るのはありがたいですね」

(5)<銀座 松崎煎餅>大江戸松崎 黒格子 6枚入り

「初めて食べたときに、思わず感動したお菓子です。銀座のお煎餅屋さんとして外せない<銀座 松崎煎餅>の名物『瓦煎餅』に、カカオニブを練り込んだのが『大江戸松崎 黒格子』です。カカオニブは、チョコレートの原料となるカカオ豆をローストして砕いたもので、“チョコのお煎餅”というより“カカオのお煎餅”という印象。瓦煎餅の素朴な甘さに、カカオニブの香りや、ほのかな苦み、酸味が重なっていて、すごく印象に残る味だと思います。

甘い手土産が続いたときの変化球として、こうした選択肢があるのは重宝しますし、松屋銀座で選べるのも心強いですよね。お酒との相性も抜群なので、お酒好きな人へ、またはお酒の贈り物に添えて渡すのもおしゃれだと思います」

「おいしい」を起点に。手土産選びの楽しみ方

手土産を選ぶときに、スイーツなかのさんがいちばん大切にしているのは、「自分が食べて“本当においしい”と思えるかどうか」。そこを起点に、相手との関係性や渡すシーンを思い浮かべながら選んでいくと、自然と答えが見えてくるといいます。また、そうして選んでいくなかで、見た目から受ける印象もひとつのヒントにしているそうです。

「ショッパーやパッケージも、そのブランドの世界観を伝える大切な要素だと思っています。お店の背景やブランドのストーリー、商品に込められた想いを知っていると、手渡すときの会話も自然と広がりますよね。そうした情報も一緒に添えられると、手土産選びそのものが、より楽しい時間になる気がします」

※すべて松屋銀座 地下1階和洋菓子売場で購入可能

<ミルフィユ メゾン フランセ>銀座アヴニュ(6個入り)3,240円【松屋銀座限定】
※無くなり次第終了
 https://store.matsuya.com/goods/index.html?ggcd=25wtf00131

<塩瀬総本家>銀座の星 5個入(箱入り)1,404円【松屋銀座限定】
 https://store.matsuya.com/goods/index.html?ggcd=gt01008

<富士見堂>銀座はちみつの粒々せんべい(60g)486円【松屋銀座限定】
 https://store.matsuya.com/goods/index.html?ggcd=22wtf80048

<菓子工房ルスルス>ネオン缶 5,184円
※営業日:毎週(木)・(金)・(土)のみ

<銀座 松崎煎餅>大江戸松崎 黒格子 6枚入り 864円

PHOTO/KAZUHITO MIURA TEXT/AYANO SAKAMOTO