暮らしの感度の高いモデル・Kanocoさんが普段の生活の中で愛用するアイテムも多い松屋銀座。写真家の川島小鳥さんが、そんなKanocoさんとともに松屋銀座を巡り、探訪の様子を撮り下ろしました。

NAVIGATOR
モデル
Kanocoさん
Instagram:@kanococo。『OZ magazine』をはじめ数々の女性誌や広告などで活躍。自身のアパレルブランド<Cacco>を展開しコラボレーションも多数。2児の母で、@kanogohanでは日々のごはんも紹介

PHOTOGRAPHER
写真家
川島小鳥さん
Instagram:@kotori_kawashima。佐渡島の少女を撮り続けた『未来ちゃん』で第42回講談社出版文化賞写真賞、台湾の人々を捉えた『明星』で第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。韓国で撮影した写真集『サランラン』(青幻舎)が発売中
まずは7階「デザインコレクション」で
暮らしのアイテム探し

モデルとして活躍しながら、2人の小さな男の子の子育てに奮闘するKanocoさん。独身時代から等身大の手作りごはんをアップし続けているInstagram「かのごはん」では、忙しい中でも器や道具を大切に使って日々のごはんを作る、飾らない温かな暮らしの様子が伝わります。
「松屋銀座さんは大好きなデパート。最近は子育てでバタバタしていてゆっくり来られないのですが、特に好きなのが7階です。実演販売のポップアップで購入した包丁など、松屋さんで入手してずっと愛用しているものもいろいろ。『デザインコレクション』も見ごたえがありますよね」
「デザインコレクション」は、“デザインの松屋”の中核をなす存在。日本のトップデザイナーや建築家・評論家などで構成された「日本デザインコミッティー」のメンバーが4カ月に1回選定会を開き、ここで扱う商品を厳選しています。
「いいものとの出会いが多く、解説を読みながら一つひとつの商品を見るのも楽しみです」
売り場を見ていると、Kanocoさんが「これ使ってます!」というものがいっぱい。
「<HALムスイ>のキング無水鍋®は、20代の頃に一生物として入手。ごはんを炊くのにも煮物にも大活躍しています。<kaico>のホーローミルクパンも木の持ち手が熱くならなくて使いやすいし、<白山陶器>の平形めし茶碗は縁の立ち上がりが絶妙で、小さな子でもごはんをすくいやすいんですよ」
いいものを吟味して長く愛用しているからこその実感がこもります。こちらで買ったものはもちろん、ふだん使っているものがここで扱われているとお墨付きをいただいたようでより愛着も湧きそうですね。



「デザインコレクション」の隣は「デザインギャラリー1953」。1964年に開設されたデザインのためのギャラリーです。ここでは「日本デザインコミッティー」のメンバーが企画や運営を手がけるデザインギャラリー展が年間10本ペースで開催されるほか、工芸や家具などの企画展も実施。毎回多彩な内容が楽しみです。
同じ7階の家具売り場「THE HOME」も見逃せません

続いて訪れたのは家具・インテリアショップ「THE HOME」です。<カール・ハンセン&サン><レ・クリント>などの北欧メーカーや、<マルニ木工><カンディハウス>といった日本のメーカーを中心にラインナップ。トレンドを反映したポップアップも見逃せません。
「ちょうど照明を探してて」というKanocoさん、<レ・クリント>のランプ「ブーケ」に釘付けに。花屋さんで無造作に束ねられたチューリップにヒントを得たデザインなのだそう。「3つのライトの形も編み込みのコードも素敵です! ソファも気になるものが多いですね」

照明やテーブル、ソファなどのトータルコーディネートでそれぞれの家具がいっそう魅力的に感じられます。こちらのスタイリングはインテリアに精通する松屋銀座の社員によるもの。商品セレクトからディスプレイ、接客・販売まで、すべてを彼らが手がけているのだそう。
ショールームと連携して家具ブランドのショールームを案内し、現場でのアテンドを行う「家具コンサルティングサービス」も実施。展示のないブランドもショールームと連携して購入できるそうなので、ぜひ問い合わせを。

1階のフレグランスゾーンもチェック。
「プレゼントにもいいですね」



次に向かったのは1階です。松屋銀座では2022年に香りのブランドを集めたフレグランスゾーンが誕生し、老若男女を問わずに幅広い層のお客様で賑わっているのだそう。
その中で今回Kanocoさんが訪れたのは<オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー>。パリ発の総合美容専門店で、アートのようなパッケージやエレガントな香りのフレグランスやボディケアアイテムが人気です。Kanocoさんもいくつか愛用品があるそう。
「心癒やされる香りのボディオイルを寝る前に使うと安眠できるんです。イニシャルが入れられるリップバームはプレゼントにもいいですよね」
リップバームやギフトラッピングのカスタマイズのほか、櫛や歯ブラシに刻印を入れるサービスも。混雑具合にもよりますが、松屋銀座店ではその日のうちに持ち帰れるカスタマイズ品があるのも魅力です。
地下1階にある「ザ・ペニンシュラ
ブティック&カフェ」でひと休み

ちょっとひと息、と向かったのは地下1階の「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」です。香港発のラグジュアリーホテル「ザ・ペニンシュラ」のオリジナル商品が揃うショップに加えイートインスペースも完備。深い緑の“ペニンシュラグリーン”が彩る店内でゆったりティータイムを過ごせます。
オリジナルの香り豊かなお茶とともに味わいたいのが、「ザ・ペニンシュラ東京」のエグゼクティブペストリーシェフが監修した繊細な味わいのスイーツ。素材の風味の重層的なハーモニーが楽しめるアールグレイアイスや季節のソフトクリームは盛り付けも優美です。

Kanocoさんもアールグレイアイスを味わって「お茶の香りが豊か! マンゴーソースとサクサクのクランブルもおいしい」と感激。
有楽町の「ザ・ペニンシュラ東京」から毎日届くフレッシュケーキもラインナップ。シグネチャーであるマンゴープリンなどの定番のほか、美しいデコレーションの月替りケーキも揃い、イートインもテイクアウトもできます。
ブティックでは、ギフトにぴったりのお茶やXO醤などの調味料も充実。中秋節の名物として長年人気のミニエッグカスタード月餅の予約も10/6(月)まで受け付け中です。



スイーツフロアの新店&注目店で
おみやげを買って帰ります

ラストはおみやげ探し! 地下1階のスイーツフロアは、新店やここだけの限定品を用意するショップが続々登場し、今盛り上がっている売り場のひとつなのです。

甘い香りに誘われて足を向けたのは、今年5月にできた「Cadeau Deux」。丸の内で人気の菓子店「Cadeau」が手がける焼き菓子専門店です。国産小麦や発酵バター、きび糖などの安心素材を使い、店内のキッチンで焼き上げるフィナンシェやマドレーヌがずらり。外さっくり、中しっとりの味わいは焼き立てならではです。

「お菓子の中でミルフィユがいちばん好き」というKanocoさんが気になったのは、松屋銀座だけで店舗を構える「ミルフィユ メゾン フランセ」。サクサクのパイ生地でショコラとヴァニラのクリームを挟んだミルフィユ スペシャリテに加え、松屋銀座開店100周年を記念した「銀座アヴニュ」も発売中。こちらはなくなり次第終了なのでお早めにチェックを。

「松屋銀座さんは、古き良きデパートならではのドキドキ感があって、訪れるたびに新しいお店や商品との出会いがあるのが楽しいね」という小鳥さんに、Kanocoさんも微笑みます。変わらないものの安心感と、目利きが選んだ新しいものに出会う高揚感、どちらも味わえる松屋銀座。100周年のこの機会に、改めて各フロアを巡ってみてください。
この先も、特別な品々とイベントが豊富な100周年の松屋銀座へぜひ

2025年10月29日(水)ー11月11日(火)は松屋銀座開店100周年を記念した「松縁祭」を開催。ファッションアイテムから食品まで、100周年記念商品をはじめとする選りすぐりの品々や心躍るイベントを多彩にご用意。季節ごとのさまざまなイベントもどうぞお見逃しなく!
PHOTO/KOTORI KAWASHIMA STYLING/SETSUKO TODOROKI HAIR&MAKE/TAEKO KUSABA MODEL/Kanoco TEXT/MIYO YOSHINAGA
リボンジャケット46200円/BUNON(ブノンhttps://www.instagram.com/bunon_jp/) チェックパンツ18700円(11月発売)/congés payés ADIEU TRISTESSE(コンジェ ペイエ アデュー トリステスTel 03-6861-7658) ビーズイヤリング30800円、バッグ30800円/ともにtamas(タマス青山店 tel 03-6674-8583) ストラップシューズ28600円/ADIEU TRISTESSE(アデュー トリステス Tel 03-6861-7658)