松屋銀座で毎年開催されている「Feel Hawaii in Ginza」。今年は開店100周年を記念し、さらに内容を充実させて2025年7月16日(水)~7月21日(祝・月)に開催します。毎回、まるで本物のハワイを訪れたかのような体験が楽しめると、お客様に大好評の催事。今年の見どころが気になっている方も多いのでは? 本記事では、記念ビジュアルを手がけたアーティスト、ヘザー・ブラウン氏へのインタビューと、グルメ部門で松屋銀座初出店となる2店を紹介します。
ヘザー・ブラウン氏が描く、松屋銀座開店100周年の想い
ハワイの自然を鮮やかで力強く描き、世界を魅了するサーフアーティストであるヘザーさん。今回は松屋銀座のお客様に笑顔を届けたいという想いでオリジナルのビジュアルを描き下ろしてくれました。作品に込めた想い、松屋銀座への想いを語ります。

お話を伺ったのは
Heather Brownさん
カリフォルニア州バーバングで幼少期を過ごしたヘザーは、ハワイ大学マノア校で美術を専攻し美術学士号を取得、2006年よりアーティストとして本格始動する。そこから1年も経たずしてキャリアは一気に上昇し、4年連続で「ハワイベストアーティスト」にも選ばれる。ハワイ最大の音楽祭「KOKUA FESTIVAL」や、ノースショアで開催されるプロサーフィンコンテスト「VANS TRIPLE CROWN」のメインビジュアルを手掛けている。

―この作品に込めた想いや、伝えたいメッセージを教えてください。
「私はいつも、人々に笑顔を届けたい、“アロハ”の心を感じてもらいたいという思いを込めて作品を作っています。どんな作品であれ、ご覧になった方に少しでも幸せな気持ちになったり、心がふっと和らいだり、前向きな気持ちになったなら、それが私にとって一番の喜びです。そして、その喜びこそが、次の作品を生み出す大きな原動力となります」
―描く際に特に意識されたことや、インスピレーションを受けた場所、感情などがあれば、ぜひお聞かせください。
「今回のビジュアルでは、希望、忍耐、静寂というメッセージを伝えたかったんです。新型コロナウイルス以降、世界はとても混乱していると感じているので、地球とすべての美しい生き物にとって、未来がどうあってほしいかという私の思いを描きたいと思いました。
この絵は、言葉では決して伝えきれない私の気持ちを表現できたと思っています。そして、この特別な年に松屋銀座で初めてみなさんと共有できることを、とても楽しみにしています!」

―これまでにも松屋銀座で多くの作品を発表されてきたかと思いますが、特に印象に残っている出来事やエピソードがあれば教えてください。
「日本で作品を紹介できることに、いつも大きな喜びを感じています。ファンの皆さんや新しいお客様がいつも温かく迎えてくださるからです。展示会を訪れると、それが世界のどこであっても夢のように感じますが、なかでも日本では、多くの方が私に会いに来てくださり、一緒に写真を撮ったり、サインを求めてくださったりする光景に、少し不思議な気持ちになります。私は今でも自分のことを【ハワイ出身の小さなアーティスト】としか思っていません。
そのため、こうして作品を評価していただけるのは本当に光栄で、大きな励みになります。“もっと多くの作品を届けたい”という気持ちが湧いてくるのです。
松屋銀座のイベントは、毎年本当に素晴らしくて、忘れがたい思い出になります。とりわけ、駅や店舗のウィンドウなどで私の作品がプロモーション用に大きく使われているのを目にすると、本当に嬉しくなります。街を行き交う人たちがふとそれに目を留めて、少しでも笑顔になったら——それだけで私はとても幸せです」


―日本や日本のファンについて、どのような印象や想いをお持ちですか?
「私は日本が本当に大好きで、『いっそ日本に引っ越そうか』と話していたこともあるんです。でも、たくさんの動物たちと暮らしているので(笑)。
これまで日本で出会った方々は、皆さん本当に温かくて親切です。パートナーのクリスと私は、2007年から何度も日本を訪れています。数週間から数か月滞在して、日本各地を旅していますが、毎回本当に素晴らしい体験に恵まれて、旅先で出会った新しい友人たちと、いつも楽しい時間を過ごしています。
こうした日本の人々との出会いが、私の創作活動にも少なからず影響を与えているように感じます。私の創作プロセスを言葉で説明するのは少し難しいのですが、日本の展示会に来てくださる方々のことを思い浮かべながら、皆さんからいただく感情やエネルギーを、自分のアートとどう重ね合わせていこうかと考えることがよくあります。そういった意味でも、日本の文化は、私の作品に大きな影響を与えていると思います。
また、日本を訪れるたびに、日本各地の特別な場所やエリアを巡るようにしています。いわゆる観光地から少し離れて、自分たちの足で新しい魅力を探しに行くことも、大きな楽しみのひとつです」
―松屋銀座開店100周年という節目にあたり、お祝いのメッセージや今後へのエールをお願いします。
「松屋銀座開店100周年を、心よりお祝い申し上げます。100年という長い年月にわたり事業を続けてこられたことは、卓越性を追求する真摯な姿勢を大切にしてこられた何よりの証だと思います。これからも、小売業の分野はもちろん、地域への取り組みにおいても、さらなる発展を遂げていかれることを願っています。心からおめでとうございます!」
「Feel Hawaii in Ginza」では、ヘザーさんの色鮮やかで元気が出るイラストを間近で鑑賞できるだけでなく、購入も可能。ぜひその美しさに触れてみてください。
開店100周年を祝うハワイの味。初登場の2ブランドをナビゲート!
今年の「Feel Hawaii in Ginza」には、初参加のフードブランドが2店舗登場。気になるメニューやお店の魅力について、食品部で催事を担当している松屋銀座・山下寿徳さんに教えてもらいました!各店舗からの意気込みも合わせてご紹介します。
モロカイ島からやってきた、ボリュームたっぷり大満足のパン
カネミツベーカリー

カネミツベーカリーの魅力は?
「カネミツベーカリーは1935年に、日系アメリカ人の兼光さんがハワイのモロカイ島で始めたパン屋さんです。名物であるモロカイブレッドの人気は絶大。約550gもあるビッグサイズのパンは、ずっしり重く、食感はふわっとモッチリとしているところがおいしさのポイントです」(松屋銀座・山下さん、以下同)
イチ推し商品は?

「モロカイブレッドに、アップルシナモンフィリングとクリームチーズをはさんだ、本イベント限定のオリジナルの商品です。中には角切りのりんごがたっぷりと入り、シナモンの香りがアクセントのフレーバーです。さらに酸味の効いたクリームチーズと香り豊かなシナモンパウダーを加えることにより、一層、味と香りのバランスをお楽しみいただけます」
カネミツベーカリーからのメッセージ
「開店100周年というとても大切な年に参加させていただけたこと、とても嬉しく、本当に感謝しています。歴史ある松屋銀座様に、ハワイのカネミツベーカリーとして、少しでも新しい風を吹かせることができるように頑張りたいと思います」
素材と製法にこだわって。銀座でハワイの風を感じる一杯を
ホノルルコーヒー

ホノルルコーヒーの魅力は?
「ホノルルコーヒーは、1992年にハワイ・ホノルルで創業したコーヒーブランドです。ハワイ島コナ地区に自社農園を所有し、「Farm to Cup(農園からカップまで)」の理念のもと、お客様に特別な一杯を提供しています。コーヒー豆を手摘みで収穫し、精製から焙煎まで一貫して自社で行うことで、鮮度と品質をしっかりと保っています」
イチ推し商品は?

「ホノルルコーヒーオリジナルの「クラシックアサイーボウル」は、栄養価の高いスーパーフード“アサイー”と“チアシード”を使用した自家製チアシードプディングを組み合わせた一品です。アサイーは自然そのままの味わいをお楽しみいただけるよう、素材選びにもこだわられています。
ココナッツミルクで仕上げたチアシードプディングは、本国でも親しまれているレシピを日本人の味覚に合わせてアレンジ。ぷるんとしたチアシードプディングと、アサイーのなめらかさが絶妙にマッチし、おいしさと満足感をお届けします」
ホノルルコーヒーのからのメッセージ
「松屋銀座開店100周年という歴史的な節目の年に、ホノルルコーヒーは日本再上陸1周年を迎え、『Feel Hawaii in Ginza』という特別な舞台に参加いたします。歴史と格式を誇る松屋銀座に、南国ハワイの香りとアロハスピリッツを乗せて──。伝統に敬意を払いながらも、革新とともに歩む私たちは、この特別なフェアを通じて、ハワイの魅力と、ホノルルコーヒーの想いをお客さまにお届けできることを楽しみにしております」
フードの他にも、アート、雑貨、ファッション、コスメ、アクセサリーが一堂に会する「Feel Hawaii in Ginza」。デザイナーやアーティストの来店イベントも実施され、フラダンスを中心としたステージイベントも復活予定。ぜひ松屋銀座でハワイを感じてみてください!
Feel Hawaii in Ginza

会期:2025年7月16日(水)~7月21日(祝・月)
時間:午前11時―午後8時(最終日午後5時閉場)
場所:松屋銀座8階イベントスクエア
https://www.matsuyaginza.com/jp/ginza/events/feel-hawaii-in-Ginza-20250702
※「Feel Hawaii in Ginza」で取り扱う商品は、アメリカ合衆国ハワイ州以外で生産されたものもございます。
※取り扱い商品・イベントは予告なく変更する場合がございます。
※画像はイメージです。
TEXT/SERIE SAITO(TORENDOU)